空き家を解体したいけど親族と揉めそう…親が「壊したくない」ときの進め方

手のひらを差し出すビジネスパーソン(人のつながりのイメージ)

はじめに

空き家の解体を考えていても、親族の同意が得られずに悩んでいる方は少なくありません。
「壊したくない」「お金の話はしたくない」など、感情的な衝突が起きやすいテーマだからこそ、冷静で丁寧なアプローチが求められます。

この記事では、当社が実際にご相談を受けて感じたことも交えながら、親族と揉めずに空き家解体を進めるためのステップをご紹介します。


STEP
現状を整理しておく

最初にすべきなのは、家の状態や解体の必要性を冷静に整理すること。
「老朽化が進み倒壊の危険がある」「維持費や固定資産税の負担が重い」など、感情ではなく“事実”ベースで話せる材料を集めましょう。

建物の写真や、地元の解体業者の見積書など、目で見て分かる材料があると、話し合いが進みやすくなります。

STEP
親族で話し合いの場をつくる

情報が揃ったら、個別ではなく一堂に会する機会を持つのが効果的。
メールやLINEで先に話を進めようとすると、誤解や対立が起こりやすくなります。

STEP
結論を急がず、譲る気持ちをもつ

その場で全員の同意を得るのは難しいかもしれません。反対意見が出たら、感情的にならずに時間をおくのも手です。

また、「全部こちらで費用を出すから」「思い出の品だけ先に取りに行こう」など、相手に配慮した提案が信頼感を生みます。

仏壇や写真など、残したいものをどうするかを先に一緒に決めておくのも一つの方法です。

STEP
同意が取れたら書面で確認を

無事に合意が取れたら、トラブルを避けるためにも書面で残すのがベストです。

  • 土地の今後の活用・名義
  • 解体費用の分担
  • 固定資産税の負担や今後の管理

親御さんが「壊したくない」と言うとき

今年、当社にご相談いただいたケースです。お母様がお一人で暮らすご実家の敷地にある、誰も住まなくなった建物の解体を、お子様が考えていらっしゃいました。当社も補助金を含めて費用を抑える形で、何度かお見積りをお出ししました。

ところが、お母様は「どうしても壊したくない」と悩まれ、「やっぱりやめておく」「でもやっぱり進めたい」と、ご家族の気持ちは何度も揺れました。長く暮らしてきた場所から建物が一つなくなることに、気持ちが追いつかないのは自然なことだと思います。

このとき当社が心がけたのは、次のようなことです。

  • 解体するかどうかは、ご家庭で決めていただくこと
  • そのたびに、いま解体することの利点を、できるかぎり丁寧にご説明すること
  • 見積もりの出し直しや、検討の中断・再開にも、そのつど対応すること

ご家族の側では、まず親御さんの気持ち(思い出や、家がなくなる寂しさ)を聞くこと、そして上のSTEPのように事実をそろえて、時間をかけて話し合うことが大切です。

代表から一言
解体を決めるのは、それぞれのご家庭の事情です。私たちは、ご家族が何度迷われても、そのたびにできるかぎり提案とご説明をします。気持ちが固まっていない段階でのご相談も歓迎です。

敷地に井戸がある場合は、解体の前に井戸祓いを行うこともあります。当社で神主さんの手配まで行った例は、施工事例「2025年8月 空き家(木造平屋・土蔵)の解体工事と井戸祓い」でご紹介しています。


まとめ

空き家解体は「モノ」の問題ではなく「人」の問題でもあります。
だからこそ、気持ちを整理する時間と、事実ベースで進める準備が重要です。
ちょっとした一言や譲歩が大きな突破口になることも。
焦らず、柔軟に。大切な家族と未来のために、納得のいく形で進めていきましょう。

ご家族が県外にお住まいで、滋賀の実家の解体を遠くから進めたい場合は、「遠方にお住まいの方へ」のページもご覧ください。立ち会いなしで進める流れをご紹介しています。

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